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2016年3月現在では、てんかんの病気を患っていても運転免許の取得・更新は可能です。
2002年以前は、てんかんと診断された方が運転免許の取得・更新をする事は出来ませんでしたが、
「日本てんかん学会法的問題検討委員会」と「警察庁」での協議により、2002年6月1日から、条件付きで運転が
認められることになりました。
これからてんかんと診断された方が免許を取得、更新する条件やその手続きの方法をご説明させて頂きます。
てんかんの方が免許を取得・更新する条件
ア.発作が過去5年以内に起こったことがなく、医師が「今後、発作が起こるおそれがない」旨の診断を行った場合、
イ.発作が過去2年以内に起こったことがなく、医師が「今後、X年程度であれば、発作が起こるおそれがない」
旨の診断を行った場合、
ウ.医師が、1年間の経過観察の後「発作が意識障害及び運動障害を伴わない単純部分発作に限られ、
今後、症状の悪化のおそれがない」旨の診断を行った場合、
エ.医師が、2年間の経過観察の後「発作が睡眠中に限って起こり、今後、症状の悪化のおそれがない」
旨の診断を行った場合
まとめると、
以前に発作を発症したことがあるけれど、特定の期間(または時間)に発作を発症していないことが必須
となります。
てんかんの方が免許を取得・更新するステップ
てんかんの方の運転免許取得・更新には、「継続的に診察している主治医」の診断、
または「日本てんかん学会認定医(臨床専門医)または認定医(臨床専門医)に準ずる医師」
による臨時適性検査を受ける必要があります。
1.運転免許センターから指定の診断書を受け取る
2.医師に診断結果を記入してもらう
3.運転免許センターに提出
4.公安委員会が判断する
上記4ステップで、免許証の取得・更新が可能となります。
免許センターに2度行く事になりますが、4つのステップで難しいことはありません。
公安委員会の判断により、免許証の取得・更新ができないと判断された場合でも、その後特定の期間発作が起こらなければ、
再度申請することができます。
「その期間はどうなるんだ・・・」
「免許が無いと、仕事をする事ができなくなってしまう・・・」
免許が必要な仕事をしていた場合には、運転免許の更新ができなければ、人生に大きな影響を及ぼすことになるでしょう。
しかし、発作を理由に事故を起こしてしまえば、免許が更新できない以上に大きな影響を「あなたの人生」
に及ぼすことになりますし、事故の被害者の人生にも影響を与えることになります。
運転免許が無ければ、できる事の幅は確かに減るかもしれません。
しかし、免許が無いからといって、この先何もできない!という事ではありません。
免許が無い人生ならば、その人生をこれからあなたが作っていく。
免許が無くても、この先あなたができることはたくさんあるはずです。
ここで免許の取得・更新の判断はできませんので、まずは、医師に相談してください。